TV『その時歴史が動いた〜応仁の乱』
日本史で最も有名な戦いの一つである「応仁の乱」。しかし、その経緯、誰が戦ったのかなど詳細はあまり知られていない。今回はこの戦乱の実相を明らかにする。
この戦いは今から500年あまり前、室町幕府第8代将軍足利義政の治世で起こった。天下を二分し京都を焼き尽くす大乱となり、この結果、戦国時代が始まったといわれる。この合戦が異様だったのは11年間も続いたことであった。当初は一大名家内部の争いに過ぎなかったものが、これほどの大乱になるとは当時誰も予想できなかった。なぜ事態は大乱へ発展したのか、なぜ早期に終わらせることができなかったのか。
番組では、リーダーシップを発揮できない将軍・足利義政の動向を中心に「乱」をひもときながら、誰も望まない戦争を誰も止められぬまま、一つの時代と社会が崩壊していく様相を描く。
この番組で室町時代を取り上げるのは珍しいので、久々に見てみました。
いつも「題材が戦国時代に偏り過ぎ!」と文句を書いてましたがw、最近少しは幅が出てきたような気がしないでもないような…?特に「戦国のゲルニカ」の回は話題を呼んだようなので、見ればよかったと後悔しています。再放送しないかな〜。
それはさておき、今回の応仁の乱の特集。戦い勃発のきっかけの一つとして、畠山氏の争いにクローズアップしたのはなかなか面白い着眼点だと感じました。内容的には特に目新しいものではなかったんですが、一般的には将軍家の跡継争いに細川・山名が絡んで起こった印象しかない方が多いのではと思うんですよ。なので、ほんとはもっと複雑な原因があったんですよーて事を、少しでも認識してもらえたならよかったんじゃないかと思います。
もっと細かいこと言うと、別の有力大名である斯波氏の家督争いやら、それに首を突っ込んでややこしくした幕府執事・伊勢貞親というオッサンやら、要因はまだいろいろあるんですけどね。
先代の当主・持国は男子がおらず、自分の弟を養子にし跡継に定めましたが、その後に息子(義就)が誕生。やはり自分の子に家督を譲りたいと思い、義就を嫡男と決め弟は廃嫡してしまいました。ところが一部の家臣はこれに納得せず弟の子(政長)を担ぎ上げ、家中を二分する騒動へと発展します。
しかもですね、この2人の対立は応仁の乱終了後も延々と続くんですわ。決着がつかないまま義就は病死、政長は管領なども務めましたがその専横ぶりが諸大名の反感を買い、最後は攻められて自害しています。
三管領の一角を占めていた名門の畠山氏は、以後衰退の一途を辿ることとなりました。
で、義就と政長の争いを助長させた一因が、将軍・足利義政の優柔不断ぶりだったのは番組でも紹介されてましたね。
側近たちにゴリ押しされると、困惑しながらも結局彼らの意見通りにしてしまうあたりは、見ていて呆れてしまいました。なぜ祖父や父親とああも性格が違うんだろう(笑)。
まあ同情的に考えると、彼は若くして将軍になった為、身内や側近たちが政治に介入してくる事が多く、自分の意のままにできない無力感があったのかもですが…。それを差し引いても義政の決断力のなさと政治感覚の欠如が、より事態の混乱を招いたのは否めないと思います。
あと最後に流れていた、徳川家康が応仁の乱について評した言葉は初めて聞きました。
この乱に関わった人物がことごとく身勝手で己の利益しか考えなかったため、目的も明確でないままグダグダと長期間続いた戦闘。国土や人々は疲弊しきり、真の勝者は存在しない。そして室町幕府の権威や前時代の秩序は決定的に失われてしまった。
天下人となった家康にとっては、こんな無意味な大乱と、その結果やって来た戦国時代を繰り返さない為にはどうすればよいかという、ある意味反面教師として考えていたのかなとも感じました。
*公式サイト=その時歴史が動いた「応仁の乱、天下を滅ぼす 〜終わりなき“戦いの連鎖”〜」
Comment
2008.07.24 Thu 11:09 | マリコの部屋へ、電話をかけて〜♪
こんにちは。
私もこの回は観ました。最近はあまり食指が動くテーマが無かったのですが、今回は面白かったです。ただ、複雑にもつれた大乱を解明するにはあまりにも時間が短いので、簡略化されてしまってもしょうがない所なのでしょう、きっと。
私は以前、スカパーの時代劇専門チャンネルで「花の乱」を観たことがあったので、大略は踏んでいたので余計面白く感じたのかもしれません。「花の乱」は視聴率こそ振るわなかったようですが、室町期の妖しい雰囲気や貴族から武家への移行期のような装束が好きでした。
また、今回の話で私はこの大乱が何故長期化してしまったかという要因の一つに血縁やら地縁を名目に地方から都に参戦してくる武士団の気質を挙げているところが興味深かったです。それは義憤だったのか、義理なのか野望なのか、この辺はもう少し掘り下げて欲しかったです。
そして、今回は乱を招いたと言われる日野富子に関しては、最小限度にしか触れられてませんでしたね。なにゆえ悪女と評されるのか?なにゆえ強大な権力を持っていたのか?富子だけでも特集が1本出来る程だと思うので、今後に期待したいです。
それでは、またお邪魔します。
- #DGRzt1hQ
- 白天目
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2008.07.26 Sat 16:38 | 実は、好き(^^;)
最近は、BSイレブンの「歴史のもしも」の方が面白いのですが(苦笑)
足利ヨッシー(←無礼?)と聞いて、観ました「その歴」♪
私、平宗盛とか足利義政とか、歴史上だめんず(爆)と呼ばれる人が好きです(汗)
去年の大河ドラマでは、小笠原長時がツボにはまっておりました(^^)
義政は東山文化を残しましたが、政治的には、数々のアワワワ(笑)を残しましたね。。
この時代、もう少し、ガッツリ取り上げていただきたいですね・・・
以前、「その歴」で取り上げた「伊達政宗の陰謀」は、
「歴史のもしも」でかなり、面白く味付けされていました。
(「もし、スペイン無敵艦隊が伊達政宗に味方していたら」)
もし、義政が善政を行っていたら・・・日本はどうなっていたのでしょう??
- #7C/zVFSk
- リューザキ
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2008.07.28 Mon 04:41 | >白天目さん
こんばんは、レスが遅くなって申し訳ありません。
応仁の乱は期間が長い上に(ダラダラ続けてただけですが/笑)経緯が複雑ですから、本来なら2回に分けて放送してもいいくらいですよね。
>地方武士団の気質
その辺も掘り下げて紹介してもらえたら、更に興味深い内容になりそうですね。
でも本心から幕府や将軍に忠誠を誓って駆けつけた者は、おそらく一人もいなさそうな気が(^^;
この時代って、上も下も自分勝手な人物ばかりという印象なので…。
日野富子については、私もこの記事を書いた後に知ったのですが、
何年か前に同番組で彼女をメインにして応仁の乱を取り上げた事があったようです。
(http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2003_09.html#03)
どんな内容だったのか、比べて見ることができれば面白いんですけどね。
「花の乱」私も去年見ていましたよ〜。
暗く幻想的な作風が賛否別れそうですが、自分は結構好きで楽しく視聴しました。
- #ZTGLyrdM
- 影千代
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2008.07.28 Mon 05:59 | >リューザキさん
民放のBSってテレフォンショッピングばかりやってる印象でしたが(笑)、
そんな番組があるのですかー、知りませんでした。
歴史上のダメンズは、私も嫌いではないですよ〜。
勝者やヒーローの裏に、敗者や悪人やダメ人間もいてこそ面白いですよね。
もしも義政が名君だったら・・・
うーん普通に考えると応仁の乱は起こらず、戦国時代の到来もなかったのかと思えますが
もしくは逆に、煙たがられて暗殺されたりしたかも??
歴史にifはないとはいうものの、いろいろ考え出すと楽しいですね。
- #ZTGLyrdM
- 影千代
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