小説『鎌倉擾乱』
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四方を山と海で囲まれた鎌倉に、東夷が築き上げた幕府、その血塗られた歴史を描くー。
若くして将軍職に就いた頼家の不幸「非命に斃る」。臆病なるが故に、権力の中枢に登りつめた平頼綱の執念「異形の寵児」。死の直前まで天命を知ることのなかった男「北条高時の最期」の三編。第五回中山義秀文学賞受賞作。
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小説『豊臣家の人々』
| 豊臣家の人々 (中公文庫) 司馬 遼太郎 中央公論社 1993-06 売り上げランキング : 51197 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
殺生関白秀次、太閤様以上と囁かれた北政所、桂離宮を造営した八条宮、大坂城とともに滅んだ淀殿母子など、ひとひらの幻影のような豊臣家の栄華のあとを、研ぎ澄まされた史眼と躍動する筆で現代によみがえらせ、司馬文学の魅力を満喫させる連作長編。
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大河ドラマ『義経』第38回「遠き鎌倉」
実際には、頼盛と重衡が鎌倉で対面した記録は残ってないし(記録にないからといって、ありえなかったとも限りませんが…)、宗盛親子と重衡は入れ違いではなく同時に京(&南都)へ送られるんだけど、そんな事どうでもいいのです!もう史実無視バンザイって感じですよ(笑)
頼盛は最初頼朝の使者としてやって来たのかと思いきや、どうも頼朝が南都からの要請に悩んでるのを汲んで、自発的に重衡に南都行きを勧告してるようでしたが…。あげくにいたたまれなくなって「裏切り」を謝ってたけど、「何しに来たんだアンタは?」とちょっと思ってしまいました。しかしそんな彼を許してあげる重衡。かつて頼盛が一門の中で、微妙な立場に追いやられてた事を慮ったんでしょう。自分の命についてはとっくに覚悟を決めていたでしょうが、そこから来る余裕もあるたのかな。
そして義経の計らいで、宗盛親子との対面。宗兄ィが「わたしのせいだな」と言った時、全視聴者が「そうじゃ!」「今ごろ気付いたんかい!!」とツッこんだに相違ないですが、きっと彼も自分ではとっくにわかってたんじゃないかという気がします。重衡はやさしく否定し、今となっては誰を責めても始まらない。こうなる運命だったのだ…と。緊張の糸が切れたからか、うるうる泣き出す宗盛。夜、一人になってからもまた泣いてるし。もっと早く素直になればいいのにねえ。
(しかし次回、頼朝と対面した時にまたもやヘタレぶりを発揮するのですが…)
来週、送還された重衡は処刑されて最期を迎えます。一の谷以前は宗盛や知盛に比べてあまり目立たない役柄だったけど、彼の勇将ぶりをもっと描いてくれてたら、捕縛されてからの悲劇性も更に強調されたのではないかな?という気もしました。
そんな兄弟愛を、兄との不仲に悩む義経は複雑な面持ちで見つめてましたが、この「甘さ」が平家の弱体化に繋がっていったという見方もできますね。同族でも邪魔者は誅するという、源氏の厳しさこそが武士を制し得たのだと。しかし義経は清盛を父代わりと慕って育ってるので、そういう過酷なまでの方針が理解できてないんでしょう。やっぱ平家の人間になっちゃった方がよかったのでは??
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映画『壬生義士伝』
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出演:中井貴一(吉村貫一郎)佐藤浩市(斉藤一)夏川結衣(しづ)中谷美紀(ぬい)三宅裕司(大野次郎右衛門)堺雅人(沖田総司)村田雄浩(大野千秋)藤間宇宙(吉村嘉一郎)伊藤淳史(大野千秋<青年期>)伊藤英明(徳川慶喜)
浅田次郎のベストセラー小説を滝田洋二郎監督が映画化。南部盛岡藩を脱藩し新選組に入隊した吉村貫一郎という実在の隊士が、守銭奴と呼ばれ蔑まされつつも義理と家族愛を貫く姿を描いた作品。2004年日本アカデミー賞の作品賞・最優秀主演男優賞(中井貴一)・最優秀助演男優賞(佐藤浩市)を受賞した。
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大河ドラマ総集編『太平記』
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第一部「青春」
第二部「倒幕」
第三部「建武の新政」
第四部「南北朝動乱」
出演:真田広之(足利尊氏)沢口靖子(登子)緒形拳(足利貞氏)藤村志保(清子)高嶋政伸(足利直義)柄本明(高師直)萩原健一/根津甚八(新田義貞)武田鉄矢(楠木正成)藤真利子(久子)陣内孝則(佐々木道誉)樋口可南子(花夜叉)柳葉敏郎(ましらの石)宮沢りえ(藤夜叉)片岡鶴太郎(北条高時)フランキー堺(長崎円喜)榎木孝明(日野俊基)近藤正臣(北畠親房)後藤久美子(北畠顕家)片岡孝夫(後醍醐天皇)
吉川英治の『私本太平記』を原作に、時代劇では取り上げられる事の少ない南北朝時代に取り組んだ意欲作。腐敗した鎌倉幕府を打ち倒し、武家の棟梁と仰がれて室町幕府の初代将軍に就任した足利尊氏の、波瀾万丈な人生を中心に展開する。
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TV『その時歴史が動いた〜藤堂高虎・戦国出世の方程式』
戦国時代、織田・豊臣・徳川のもとを渡り歩き、地侍から32万石の国持ち大名に上り詰めた藤堂高虎。なぜ高虎は“戦国の勝ち組”となったのか?自らの価値を上げるため10人の主君を変え、キャリアアップが必要となれば城作りを学んで築城の名手として地位を得ていく。しかし、秀吉の死後、家康の天下統一が進むなかで、高虎のこれまでの生き方は通じなくなる。そして迎えた大阪夏の陣。高虎は家康への忠義を示すため、命を賭した戦いに立ち上がった。藤堂高虎の「200ヶ条の家訓」をひもとき、戦国の出世の方程式に迫る。
藤堂高虎は、名前はもちろん知ってるけど私の中ではあまりこれといったイメージは今までなかった人です。加藤清正と並ぶ築城の名手であることと、主君を何度も変えたということくらいで。ドラマや小説等だと、秀吉から家康の時代を巧みに生き抜いた、変節漢的な小ずるい奴という風に描かれてることが多いように思います。
そんな彼の生き方をクローズアップしていたのですが、なまじ知識がない分素直に見られてなかなか楽しく興味深かったです。「遺書録」の存在は初めて知ったけど、他にもいろいろおもしろいアドバイス?が書いてありそうですね。しかしあまりに事細かい指示に、当時の家臣たちからは「うるせぇジジイだなあ」と思われてたかも(爆)。でも家族や家臣を大事にしていたのは印象よかったな。
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大河ドラマ総集編『新・平家物語』
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出演:仲代達矢(平清盛)中村玉緒(平時子)中村勘三郎(平忠盛)新珠三千代(祇園女御)山崎努(平時忠)水谷八重子(池ノ禅尼)若尾文子(常盤御前)佐久間良子(建礼門院徳子)芦田伸介(源頼政)小沢栄太郎(信西入道)木村功(源義朝)加東大介(北条時政)高橋幸治(源頼朝)栗原小巻(政子)志垣太郎(源義経)佐藤允(武蔵坊弁慶)緒形拳(阿部麻鳥)滝沢修(後白河院)
吉川英治の有名な小説を平岩弓枝が脚本化し、かつてない豪華キャストと制作費を投じた、大河ドラマ10作目を飾る超大作。
平清盛を主軸に、その生い立ちから平家一門の政権獲得と栄華の時代、そして源氏再興の前にあえなく壇ノ浦の藻屑と消えて行くまでを壮大なスケールで描く。
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大河ドラマ総集編『源義経』
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出演:尾上菊之助(源義経)藤純子(静)緒形拳(武蔵坊弁慶)芥川比呂志(源頼朝)田中春男(伊勢三郎)尾上菊蔵(駿河次郎)中村歌門(梶原景時)波野久里子(萠子)山田五十鈴(常磐)嵯峨三智子(まごめ)内藤武敏(常陸坊海尊)中村竹弥(熊谷直実)辰巳柳太郎(平清盛)市村竹之丞(平知盛)舟木一夫(平敦盛)山口崇(能登守教経)渡辺美佐子(あかね)加東大介(金売り吉次)滝沢修(藤原秀衡)
原作は村上元三の同名小説で、原作者自らが脚色。
牛若丸こと源義経が鞍馬山を出立し、平家一門との合戦に勝利した後、奥州衣川で生命を断つまでの悲劇的な生涯を描く。主演の尾上菊之助(現・尾上菊五郎)と藤純子(現・富司純子)は、この共演をきっかけに結婚している。
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お役人vs庶民
神戸新聞「不正役人を庶民“告発”豊岡藩、幕末期の投書発見」
幕末から明治にかけて農民や町民が領主に対し、匿名で不満や政治への批判を述べた“投書”26通が15日までに豊岡市史料整理室が所蔵する豊岡藩文書から見つかった。不正を行う役人を告発したり、要求を通さなければ一揆を起こすとあからさまに脅したりと、匿名だから言える過激な文面も。庶民が“お上”に従いながらも、「告発」しながらずぶとく生きていた様子がうかがえる。
平仮名や片仮名を多用し、決して達筆とは言えない文字が生々しい。書かれた人名から、ほとんどが1850年代以降の幕末に書かれたらしい。豊岡藩は庶民からの意見を受け付ける箱を置いており、そこへ投じられたが、筆者の名前が書かれていなかっため、公式には取り上げられなかったと推測される。
投書では、下級武士の名を挙げ「(稲の)見分に立ち会わせないでほしい。酒や飯をすぐ要求して迷惑する」と行状を訴える。別の下級武士の名を指摘し、「最近、町人を手先に使って金札(藩が発行する札)を買い集め、値上がりしてみな困っている。侍に似合わぬ商売人だ。他に女の件もある」などと告発するものもある。
中には、ある人物を村の役職に取り立てるよう要望し、「聞いてくれなければ川原に寄り合いするぞ(一揆を起こす)」と脅したものや「物産奉行をやめさせろ」と不満をぶつけたものも。(後略)
江戸時代の農民というと、年貢の取立が厳しかったり、飢饉の時は悲惨な思いをしていた的なイメージが強いけど、結構言うべき事は主張してたんですね。
それにしても「酒や飯をすぐ要求して迷惑する」「他に女の件もある」役人は、今のお偉いさんにも絶対いそうなタイプで笑えます。しかし下々の生の意見を聞こうという姿勢が藩側にあったのは、21世紀の日本の行政よりはずっとマシかもなんて思ったり。まぁ当時と現代は一概には比べられないでしょうが。
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歴史本『骨が語る日本史』
史跡巡りもそろそろ再開させる予定ですが、読書の秋!て事で久々に本を何冊か買い込んできました。
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これは図書館で借りた本です。鈴木氏は増上寺墓地の徳川将軍家の遺体調査で有名な方で、ネアンデルタール人から江戸末期までの、発掘された人骨から当時の日本人の身体的特徴やさまざまな謎に迫っている著作です。何枚も掲載されている頭蓋骨の写真にはぎょっとさせられるけど、なんといっても解剖学・人類学の専門家の方の検証には説得力があります。
取り上げられているのは港川人などの石器時代から、喜界島にある俊寛のものと伝わるお墓、鎌倉幕府滅亡時や戦国時代の合戦跡、政宗以降の伊達氏三代などです。しかし時代が遡るにつれ、現代では野蛮としかいいようがない風習(食人とか遺体損壊)の跡が窺えるのは、気が滅入りました…。生死に対する当時の感覚は今とは全く違うとはいえ、人間て残酷ですねぇ。
一番読み応えがあったのは上記の徳川家の人々の墓地の発掘調査の結果でした。やはり時代が近しいし、歴史的に有名な人たちの事となると、なお一層興味深いです。
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